【埼玉県】『性の多様化を尊重する教育の推進について』を分かりやすく説明します。
「埼玉県の人権に対しての取り組みってどうなっているの?」
「色々と調べるのも大変だし、資料を見ても難しくて分かり難い!」
「誰か私に分かりやすく教えて下さい!?」
埼玉県に住んでいたり、引っ越すことを考えている人はこのような人権に対しての取り組みは気になるところですよね。
そこで今回は
『埼玉県の性の多様化を尊重する教育の推進について』
の内容を分かりやすく説明します。
>>>『性の多様化を尊重する教育の推進について』埼玉県ホームページへのリンク
この記事を読むことで
◎、埼玉県の人権に対する姿勢を分かりやすく理解することが出来ます
◎、そのために行われている政策を分かりやすく理解できます
◎、埼玉県の進んでいる方向性を理解する参考になります。
それでは埼玉県の性の多様性に関する人権に対する姿勢について見ていきましょう!
人権教育は、教職員の教育が重要
埼玉県は
『ひとりひとりが自分らしく生きるために、多様性を尊重していきましょう!』
という姿勢を打ち出しています。
その中の一つとして重点を置いているテーマが
『性の多様性』
です。
要は
「LGBTQ(性的少数派)と呼ばれる人を理解し、尊重しましょう!」
ということですね。
しかし、例え県がそのようなことを打ち出しても、実際に現場で教育を行うのは教師です。
そのため、教師各人がキチンと多様性を理解し、受け入れる姿勢を持つ人物じゃなければ意味がありません。
「本当はLGBTQなんて気持ち悪いと思ってるんだよなぁ~!」
なんて考えの教師に、性の多様性の教育なんて出来るわけがありませんからね。
そのため、埼玉県としては
『教育者向けの資料を重点』
として発しています。
そのことを踏まえつつ、埼玉県が性の多様性を尊重する教育に関して発している内容を3点に絞りました。
①、教育者の偏見を失くす
②、違うということを受け入れる教育
③、性の多様性教育
です。
どういうことなのか?更に深掘りしていきましょう!
①教育者の偏見を失くす
先ほども言った通り、現時点での重点は
『教職員の教育』
です。
むしろ、若い世代は多様性への適応能力は高いので、一番難しいのは教職員の教育と言っても過言ではありません。
そこで埼玉県では、多く見られる誤った考え方への指導をまとめた
『リーフレット』
実際に授業ではどのように指導をして行けば良いのか?の
『教育指導資料』
が配布されています。
教育指導資料の内容は次項から説明しますので、ここではリーフレットについて。
例えばこんな内容が書かれています。
教師:「小学校低学年の担任には関係ないよね?」
回答:LGBTQの人達の7割は小学校低学年の時には違和感を覚えていますよ!
教師:「私の勤務する学校にはLGBTQの生徒はいません!」
回答:LGBTQの人達の87%以上は「打ち明けられない」と回答していますよ!
教師:「もっと優先すべき課題が沢山あるでしょ!」
回答:LGBTQの人達の約6割は自殺願望を持った経験があり、約3割は自殺未遂を経験しています。
命に関わる問題より優先すべき問題なんてありませんよ。
教師:「LGBTQの人はいるかもしれないけど、特別困ってはないのでは?」
回答:約7割の人は差別を受けた経験があるんですよ!
いかがでしょうか?
私はこれを読んで
「こんな低レベルな教師がいるのか!?」
とビックリしましたが、恐らく沢山いるからリーフレットに書かれているのでしょうね。
先生達も業務に追われ、自分のことに精一杯すぎて他人や生徒のことを受け入れる許容量が少ないのかもしれませんね。
そう考えたら、ただ単に
「このように教育していきましょう!」
と投げっぱなしにするのではなく、教師の業務負担を減らすような総合的な取り組みが必要な気もしますね。
教育の場も多様化し、必ずしも学校から知識を手に入れる必要性がなくなってきた今。
学校から学ぶモノは、倫理観や人間性という部分に着目しても良いような気がしますね。
もうその気になれば、知識やスキルなんてどこからでも学べますからね。
②違うということを受け入れる教育
では、ここからは実際に教育現場で生徒に指導する上での指導要領資料の内容に入って行きます。
性の多様性に関しては、大きく2段階の教育となります。
まずは小学生向けの教育で、
『違うということを受け入れる教育』
になります。
人が他人を受け入れないで差別したり、攻撃したりするのは主に
『何か違う』
という違和感が原因です。
「その違和感は怖いモノではないですよ!受け入れましょうよ!」
という教育ですね。
そのための手段としてロールプレイングを使う方法が載っています。
ロールプレイングとは、他者を演じ、疑似体験することで、学びを得る技法の一種です。
つまり、
「何か違うなぁ」
と違和感を覚える相手を自分自身が演じて、相手の気持ちを理解するという体験学習ということですね。
その体験を通して
「そっか!こんな言動をされると苦しいんだなぁ!」
と学び、お互いの理解を深めていく教育です。
知ることで、違和感を理解し、受け入れることが出来るというわけです。
③性の多様性教育
違和感を受け入れることができるようになったら次の段階です。
これは主に高校生向けで、
『LGBTQについて学び・話し合う』
という教育内容になっています。
もう、社会人が普段研修等で行っている学習方法と同じですね。
違和感や差別と言うモノは無知から来ます。
「知らないから、嫌だ!」
「知らないから、怖い」
ということです。
そのため、まずは知ることから始めるわけです。
『人は知らない人のことを嫌う』
という言葉もあるくらいで、知れば知るほど嫌えなくなっていきます。
実際に、芸能人や有名人に対してのSNS等での誹謗中傷は、面識のない見知らぬアンチからが主ですよね。
その芸能人等のことを知っているファンとか、仲間、家族等が誹謗中傷はしません。
これは
『その人のことを知らないから』
出来る事なんですね。
だからLGBTQに関しても、
「この”知らない”を失くせば受け入れやすくなりますよね!」
という事なんですね。
その上で、更に
◎、自分自身の考えをキチンと文章にし発表する。
◎、他の人達の考えを聞いて意見する。
等といった話し合いを行うことで、更に様々な考え方に触れることができるという教育内容となっています。
『知って、理解した上で、それを自分はどう受け止め、他人はどう受け止めているのかを知る』
まさに社会人でも難しい、職場研修の内容そのものですよね。
この辺りの理解に関して、個人的には
『ぼくが13人の人生を生きるには身体がたりない。著:haru』
という本をオススメします。
興味がある人は是非一度手に取って読んでみて下さい!
この著者:haruさんの状況が違和感なく受け入れられるのであれば、多様性の土台は出来上がっていると思います。
まとめ
埼玉県の性の多様性教育に関しての姿勢は、多様性を尊重する教育のためには、教職員の偏見を失くすのが重要との姿勢が読み取れます。
その上で、埼玉県が発している性の多様性教育の内容を3点にまとめると
①教育者の偏見を失くす
②違うということを受け入れる教育
③性の多様性教育
という説明ができます。
これで、埼玉県の人権に対する姿勢が何となくでも理解できましたよね。
教育のために行われている政策の内容も理解で来たと思います。
埼玉県の進んでいる方向性は
『多様性を受け入れる』
というモノだとわかりましたね。
これからも、埼玉県の発している情報をこのような形で発信していきますので、また来て下さいね!
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